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『大津波のあとに』 『槌音』

Ookawa

 ■ 映画 「大津波のあとに」 「槌音」 公式サイト

 

『大津波のあとに』は、震災2週間後の被災地を撮影したドキュメンタリー作品。

冒頭には破壊された街並みが延々と続く映像が流れる。

眼前に広がる光景に只々圧倒されているようだ。

 

森元監督いわく、「最初のうちは被災地の人々にカメラを向けることが出来なかった」との事。

現地に滞在して暫く後にようやく地元の人と対話する場面が出てくる。

その方々は身内が亡くなったり、行方不明になっているそうだ。

にも関わらず、その語り口はとても穏やかに感じた。

 

大勢の児童達が津波にさらわれ、後にその避難誘導方法について批判を浴びていた小学校もスクリーンに映し出された。

この小学校に通っていた子の父親が、レンズの前でインタビューに答える。

「たぶん子供たちは校舎の2階に避難しているだろうからと、震災の翌日に迎えに行ったんですよ・・・」

しかし、わが子はそこには居なかった。

そこで目の当りにしたのは、全てが押し流されて土砂に埋まった校舎の残骸。

その場に辿り着く途中で話には聞いていたが、俄かに信じられなかった。

しかし、その校舎を見た途端に、そんな一分の望みも絶たれてしまった。

その日は、やはり同じ小学校に通う子の父親と一緒に、泣きながら帰ったそうだ。

 

全てが無くなってしまった自宅の跡地で、写真撮影をするお婆さん達。

「ほら、可愛いでしょ。」と微笑みさえ浮かべながら孫の写真をカメラに向ける。

「この写真だけでも見つかって良かった。」

 

泥に埋もれて汚れてしまった卒業証書を、懸命に拭き取っている先生達。

何処の学校でもそうであるように、卒業生一人ひとりの名前が心を込めて書き入れられ、用意されていたものだ。

「離れ離れに暮らすようになっても、成人した年にまた皆でここに集まろう。」

 

『槌音』では、震災前の賑やかな光景と震災後の廃墟が重なる。

あの日、家族で演奏した家は、いまはもう無い。

あの日、祭りの獅子舞が舞った庭も、見る影は無い。

あの日、仲間を見送った駅は、瓦礫と化してしまった。

 

あの日、あの時まで、こんな惨事に遭おうとは誰も思っていなかった。

しかし、映し出された場面は、紛れも無く現実の光景である。

あの日を境に、幸せな生活が大きく歪められてしまった。

 

この作品にはBGMも無ければ、ナレーションも無い。

強い風切り音がその場に居るような錯覚を起こさせる。

しかし、映写が終わると何事も無かったように元の生活に戻れる自分が居る。

被災した人々に対し、少し後ろめたい気持ちになる。

 

とはいえ、全くの他人事と思ってはならない。

不慮の出来事なんて、そもそも誰にでも突然に起こるものだし、それが必ずしも想定内の規模とは限らないのだから。

 

     ******************************

 

Lunatic

映画『大津波のあとに』『槌音』は、シネマルナティックにて本日より2月3日(金)までの一週間公開予定です。

Lunatic2

午前の部は10時から開始でしたが、早めに家を出たのと、車の流れもスムースだった事もあり、50分も前に到着してしまいました。

近くの商店街の店も殆どが開店前でしたし、観客も何人集まるか予想できなかったのでその場を離れられず、扉の前でずっと待っていましたよ。

 

上映終了時は正午となった為、近くで昼飯を食べようと大街道を歩いていたところ、ここぞと思うところが無いままに、結局、城山のロープウェイ駅手前のえひめイズムに到着。

土産物の物色がてら、ここで昼食としました。

Taimeshi

隣りの席のお客さんが美味しそうに食べていたので、鯛めし定食を注文。

Taimeshi2

まず、出汁に卵を溶いて、そこへ鯛の刺身と海藻と海苔を入れます。

お櫃から茶碗に盛った御飯に、先ほどの具入り出汁を適量かけて食します。

御飯の量が物足りないと感じたのは、ある意味、食が進んだからかも?

フードコートのような場所(?)に似合わず、刺身も美味しかったです。

どうもご馳走様でした。

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